2019.3.4

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 2019.3.3浦和コムナーレで、交流と、縄文早期土器の学習

第94回ワークショップ、午前中は「宮北会」と、「野外調査研究会」との交流
2019年3月3日は馬場小室山遺跡市民フォーラムのワークショップ。

浦和駅前のパルコ9階のコムナーレで開催中のさいたま市市民活動サポートセンターフェスティバルの馬場小室山遺跡研究会のブースに集合し、午前中は、三陸山田町の支援を行っているグループ「宮北会」と、「野外調査研究会」の展示を見学して、交流を深めました。

コムナーレの10階で開催中の浦和コミセンまつりに展示会を行っていた野外調査研究会会場では、本間岳史氏から、中世板碑石材の採掘・製作地に関して、また旧県指定史跡の採掘遺跡で発見された矢穴列についの詳細な説明をお聴きすることができました。とてもわかりやすいポスター展示でした。
 
山田町の支援を行っているグループ「宮北会」との交流


 
野外調査研究会の皆さまとの交流
 本間岳史氏に、中世板碑採掘地について、また「点紋緑泥片岩」の特徴などを解説いただきました。  ケガナマンモスの臼歯の化石!重いです。

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中世板碑に使われた石材の「点紋緑泥片岩」


午後は、見沼文化圏の縄文早期土器研究を学ぶ

午後は会場ブース内の円卓を囲み、学習と連絡事項の打ち合わせなどを行いました。

学習は、馬場小室山遺跡の「見沼文化」に縄文時代早期を追求しようということで、毒島正明氏から専門である早期の「土器型式」を「見沼文化」の遺跡紹介と共に詳しく解説いただきました。
(⇒資料参照
縄文早期後葉は、縄文海進のピークを迎える時期で、土器には貝殻(条痕)文が使用され、ハイガイやマガキの地点貝塚が形成される時期です。
学習は、まずは縄文早期の土器についての研究史を振り返って、吉井城山第一貝塚などの土器の実例を学びました。
さらに、馬場小室山遺跡に近い見沼周辺の早期遺跡として、茅山上層式が主体の篠山貝塚・北袋貝塚の紹介のほか、八雲貝塚では「八雲式」の新たな提起が提案されました。




馬場小室山遺跡の対岸の八雲遺跡の早期土器

連絡事項では、「山田湾まるごとスクール」の記録集No.6が刊行されたとのことや、次回ワークショップは4月6日(土)などが決まりました。
 夜は、恒例の懇親会で、浦和駅前の居酒屋で旬の魚料理などを楽しみました。
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ワークショップの
レジュメ
2019.3.3第94回ワークショップレジュメ
 

資料 「見沼文化の早期後葉(その1)」&研究史

 

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