2019.5.8

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 2019.7.7 井沼方遺跡近くの東浦和公民館で第97回ワークショップ

7月7日(日)は朝から、さいたま市立東浦和公民館で「馬場小室山遺跡フォーラム」第97回ワークショップが開催されました。

午前中は、下山繁昭氏から「埼玉県大宮台地の方形周溝墓」についての研究成果を、スライドを使ってお話いただきました。

埼玉県の大木戸遺跡・小林八束T遺跡・安養寺古墳群の調査結果の紹介と、東日本への方形周溝墓の広がり、その変容発展についての緻密な考察をお聴きすることができ、たいへん勉強になりました。


弥生時代の方形周溝墓について、下山繁昭さんに講演していただきました。
 
「埼玉県大宮台地の方形周溝墓」のスライドの一部



午後からは、安井健一さんに「千葉県を中心とした初期土偶の様相」と題して、撚糸文期の土偶をはじめ関東地方全体の出現期動向と、豊満な乳房を強調したさいたま市の松木遺跡の小さなヴァイオリン型土偶や井沼方遺跡の土偶などの位置付けと考察など説明いただきました。

    
左:馬場小室山のすぐ近くの松木遺跡の土偶                  右:今日のワークショップの会場近くの井沼方遺跡の土偶

稲荷台期の土偶(木の根遺跡)


その他、「山田湾まるごとスクール」のテーマや、弥生土器が出土した山田町の千鶏(ちけい)W遺跡の探訪のルポ、岩手県博の企画展「古・岩手のクロガネ」展の古代製鉄に関する展示見学の説明を安井さんと五十嵐聡江さんに報告してもらい、充実したワークショップでした。
   
「山田湾まるごとスクール」の準備経過について、安井さんと五十嵐さんの説明

山田湾口部に位置する弥生時代初頭の宮古市千鶏W遺跡の立地についての安井さん撮影の写真
重茂半島北側にそびえる月山山頂から撮影した太平洋側の宮古市鵜磯地区とのこと

ワークショップのレジュメ2019.7.7第97回ワークショップレジュメ 

 

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