2018.9.6
102-2
2018年第6回「山田湾まるごとスクール」 第2日-1
-震災7年目改めて学ぶ三陸の海と街 そして歴史-
Ⅲ 第2日目 9月2日(日) 午前
1. 大沢地区浜川目沢田遺跡へ
二日目は朝から、最新の発掘で明らかになった「山田湾をのぞんだ縄文むら」ー大沢地区浜川目沢田遺跡を訪ねました。
静かな山田湾を挟んで対岸に大浦の霞露が嶽を一望できる微高地、小さな沢にも近い立地で、現在復興住宅地造成が進んでいました。
近くには、海の守神の八大龍王を祀る小さな島があり、風光明媚なところですが、震災後の工事真っ最中の地でもありました。
大沢地区のパノラマ写真 右端の住宅地が浜川目沢田遺跡です
山田湾の対岸の大浦の霞露が嶽を望む
浜川目沢田遺跡に立つ住宅 近くにはきれいな水の流れる沢がありました。
八大龍王を祀る小さな島
渡ってみると・・・ 津波に耐えて残った石塔群。八大龍王尊を祀っていました。
2. 北浜老人クラブに皆さんとの交流会
大沢地区から北浜地区に移動。
まずは、北浜老人クラブが建立した「東日本大震災慰霊と感謝の碑」などを見てから、関谷林業担い手センターで開かれた北浜老人クラブの例会を兼ねた交流会に参加しました。
同クラブとは三年のお付き合いです。震災後の人と人とにつながりの大事さについて深く学ばせていただき、また地域に歴史や考古学の情報提供と通じて親睦を強めて来ました。
今夏もお互いにレクチャー、手作りの昼食、そして一緒に山田音頭を踊ったりして楽しいひと時を持ちました。
北浜老人クラブが建立した東日本大震災 慰霊と「感謝」の碑
北浜老人クラブ事務局長の東海林 和彦氏が迎えてくださいました。
大沢の浜川目沢田遺跡に見る縄文時代の暮らしや、
蕨手刀などの鉄刀が副葬されていた北浜の房の沢古墳群などについての話に、
皆さん聞き入っておられました。
興味津々の土偶について 活発な質疑応答が続きました
手作りの昼食をいただきました。(カレーライスはおかわりも。)
踊りの披露、続いて私たちも一緒に「山田音頭」の輪に入って踊りました。
震災を乗り越えた北浜老人クラブの皆さまと記念写真
3. 房の沢古墳の丘へ
北浜老人クラブの皆様にお別れして、近くの房の沢古墳群のあった北浜小学校裏の高台に登りました。
山田湾シンボルのオランダ島がよく見え、古代エミシが眠るにふさわしい景観です。
斜面の下の房の沢古墳の説明板の横には、拝み場所にふさわしい巨石群もありました。(霞露嶽頂上のご神体も巨石群とか)
北浜小学校裏の避難用階段で山田湾を一望する高台へ。
6年前はこの階段はなく、古墳群があった斜面を藪こぎして登りました。
山田湾の大島(「オランダ島」)
房の沢古墳の説明板右奥の巨石群
4. 北浜の街中の大杉神社へ
まだ地盤かさ上げ工事の北浜の街の造成地に取り残されたような殺風景な大杉神社境内ですが、9月中旬の祭礼に向けて準備をしていました。
神社の真後ろの丘の中腹には、はるかに本社が望めました。
北浜の大杉神社
本殿の中では祭礼の準備 その真後ろには大杉神社本社は見えましたこの続きは⇒第2日目午後へ