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2018.5.4 青空と新緑のもと、恒例の馬場小室山遺跡イベントを開催

T今年も馬場小室山遺跡に集い、遺跡のクリーンアップ&青空考古学教室を開きました

 
2018年5月4日(みどりの日)すばらしい晴天に恵まれ、午前中恒例の「馬場小室山遺跡クリーンアップと青空考古学教室」を開催し、家族連れやご近所の皆さんにご参加いただきました。
 「クリーンアップ大作戦」は、当時まださいたま市の史跡予定地であった遺跡とを、「史跡」としてふさわしい市民の憩いの里山となるよう2005年の3月27日に初めて実行。その時は、不法投棄のゴミの山でした。
 そしてその年の5月4日には、さいたま市の史跡に指定されて初めての市民向けの史跡観察会を開催し、以後毎年、午前は一般向けの「馬場小室山遺跡クリーンアップと青空考古学教室」を、午後は三室公民館での学習と研究活動の開き続け、今年は通算15回目の開催となりました。
 毎年、遺跡と縄文人が残した土器などに驚く初参加の子供たちの姿、そして、年々変わる遺跡の植生の状況に、いつも新鮮な喜びを与えてくれるひとときでした。

  
三室中学校前に 10:00集合。飯塚さん・五十嵐さん・鴨志田さんから挨拶と簡単な説明の後、遺跡に向けて出発です。

  
(左)馬場小室山遺跡の説明看板のあるここが今日の入口         (右)ゴミは少なくなりましたが、道路際には投げ込まれた缶などもありました。


   
  
遺跡の盛土遺構と共に植生も観察。今年はカラムシ(イラクサ科)の群落ができていました。
カラムシ(紵・青苧)は、繊維用に有史以前から栽培されてきた野生化した植物。
カラムシの繊維は、「縄文」の糸や縄や網となり、またその織物は越後上布・小千谷縮布をはじめ
大古から近代にいたるまで、庶民の必需品や衣となってきました。



  
北側の盛土の上に全員で並んで、盛土の大きさと高さを実感しました。(井山さん撮影)


  
11:20から、いよいよ「青空考古学教室」の始まり始まり!    (右)カラムシの説明をする浅野さん 

 
実際の縄文土器を触って、比べて、特徴を実感して・・・! 土器分類を子供と共に楽しみました。

  
(左)安井さんから「紙芝居」で土偶のお話、「あっ、今見たミミヅク土偶!」      (右)常松さんから馬場小室山の製塩土器の説明
 
U三室公民館でワークショップ
 午後からは三室公民館で、宅間さんから「山田湾の蝦夷考古学」として製鉄遺跡をテーマに学習したほか、鈴木正博さんの「日本考古学における坪井正五郎の役割」のお話を楽しみました。 (↓レジュメ参照)
 また今年度の「山田湾まるごとスクール」の日程とプランも話し合い、今年は9月1日(土)〜3日(月)の予定で現地の方々と調整して行くことになりました。

 
(左)午後の三室公民館でのワークショップ   (中)「坪井正五郎」の考古学史を語る鈴木さん  (右)夜は恒例の懇親会(安井さん撮影)

 
ワークショップの資料 レジュメ2018.5.4 第88ワークショップレジュメ

 

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