2018.01.09
By さわらびY(ゆみ

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 2018.1.7
新春のワークショップ 東浦和公民館にて

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 朝から終日、東浦和公民館で、馬場小室山市民フォーラムのワークショップでした。
 午前中は、東日本における縄文時代晩期の埋設土器と「土器集積」遺構から、弥生の「再葬墓」の風習につながっていく遺構の実態についての鈴木正博さんの講義。

 午後は、「新春博覧考古」と題して、馬場小室山遺跡の石器や製塩土器と関連する各地の石材や、広畑貝塚や加須市六十軒遺跡の製塩土器などを手に取って観察した後、石器や製塩土器に関する情報を話していただきました。

    
「新春博覧考古」と題して、石器と石材、製塩土器を並べて見てもらいました。


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 まずは、岩手県山田町の川半貝塚の石器の参考に、秋田県東成瀬村出土の大型磨製石斧とその紹介リーフレットに掲載されていた多様な石器の使用法を、斎藤弘道さんに解説してもらいました。
   
斎藤さんの石矢じりと石やりの説明        右は、石やりの破片



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 次は鴨志田さんから、馬場小室山の緑泥石片岩製の大型の石斧(未製品)をはじめ、縄文時代の石製品のお話。
 これらは貫入の入っていない石材を使用しており、これらは河原の転石から得るのは困難で、鉱脈から採掘した可能性があること、東秩父の関場遺跡では、緑色岩をはじめ多様な結晶片岩が使用されていて、東秩父の地質の特徴と関連付けられるほか、製作用の工具も揃っていることから製作址と考察できることなど、興味深い内容でした。
   
鴨志田さんが手にしているのは馬場小室山の緑泥石片岩製の大型の打製石斧?の未製品(あるいは凹石)



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  最後に、常松さんから広畑貝塚と馬場小室山の製塩土器の共通性と違いなどの解説。
 また、鈴木さんから図版資料を駆使した北東北の製塩土器の紹介がありました。
   
馬場小室山遺跡と加須市六十軒遺跡(右)の製塩土器


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  夜は、例によって東浦和駅前の「来居夢」での懇親会で盛り上がりました。
 
懇親会がお開きになって、東浦和駅前に出てみると、イルミネーションがきれいでした

ワークショップの資料 レジュメ2018.1.7 第84.ワークショップレジュメ

 

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