2017.3.9
By さわらびY(ゆみ

88 さいたま市「コムナーレフェスティバル」で山田町支援活動を紹介

 2017年3月4〜5日の2日間、さいたま市民活動サポートセンター(浦和駅前のパルコの9階)の「コムナーレ」で、開催された「コムナーレフェスティバル」のイベントに、「馬場小室山遺跡市民フォーラム」として、3.11東日本大震災の被災地支援コーナーにブースを設けて「山田湾まるごとスクール」の活動紹介と、5月4日(みどりの日)の馬場小室山遺跡見学会のPRを行い、あわせて5日午後からは恒例の「馬場小室山遺跡フォーラム第78回ワークショップ」の機会を持ちました。 

 岩手県山田町での活動としては、山田町大浦を例に、聞き取り調査にもとづく明治三陸地震津波被災範囲の復原を試みた成果がポスター展示されました。

 昨年9月「山田湾まるごとスクール」で齋藤瑞穂さん(新潟大学災害・復興科学研究所)が行った大浦仮設住宅での各家の聞き取り調査の分析結果で、「明治三十九海嘯被害戸口調査表(大浦)」に基づいて、百十年間の家屋敷の被害と転居を調べ、明治三陸地震津波の後、大浦では海岸道路沿いの家屋が被災し、浸水限界のすぐ外の斜面に移動したが、平成の復興住宅はより高台の緩斜面に造成されていること、またその高台は縄文時代の川半貝塚などの立地と重なっていることなど、先史と現代を結ぶ貴重な調査成果が得られています。
 

 ⇒ポスター発表「聞き取り調査にもとづく 明治三陸地震津波被災範囲の復元−岩手県山田町大浦を例に−」(PDF)

2時からは、会場ステージでの参加団体PRタイムでプレゼンテーションを行い、馬場小室山遺跡の魅力と、5月4日の遺跡見学の案内を行いました。
 
会場の隣のブースで同じく山田町で現地支援を行っている「宮北会」と交流を持ちました。
昨年来、このイベントを通じて親交を深めた宮北会の会長・会員の皆さまとは、今後の現地活動でのコラボレーションを進める方向でいます。


さらに上の階で行われていた浦和コミセンまつりの「野外調査研究会」の展示会場を訪ね、荒川流域の岩石や化石・鉱物について解説していただきながら、岩石の種類についての勉強をしてきました。

 また、3時半過ぎからは、茨城県常陸大宮市滝ノ上遺跡の土器について、齋藤弘道さんの解説で縄文時代中期中葉における文化系統の複雑な交流動態について学習しました。
 
 
次回のワークショップは、4月2日(日) 埼玉県立歴史と民俗の博物館(大宮)の企画展「縄文の空間」の見学などを予定しています。

ワークショップの資料 レジュメ⇒ 17.3.5 第78回ワークショップレジュメ

 

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