2016.8.11
By さわらびY(ゆみ

83 ギャラリー「風画」と浦和のコムナーレで真夏の第74回ワークショップ

T ギャラリー「風画」で井出政男氏の個展「・・遥かな縄文土器・・」を鑑賞

 
2016年8月7日(日)猛暑の中、JR高崎線「宮原駅」集合し、タクシーに分乗してギャラリー「風画」へ。
 縄文土器作家井出政男氏の個展「・・遥かな縄文土器・・」を、井出氏の解説で見学しました。
 井出氏の曽利式の水煙土器や焼町式の大作は、さすが見事! 
 やはり、縄文時代の土器づくりの技は、ムラの誰にでもできたことではなく、熟練した技術と感性を持つエリート(選ばれた者)の存在を感じさせます。
   
井出政男氏制作の焼町式や曽利式、井戸尻式などの土器作品
 埼玉県内各地で産出する粘土の質の違いをとことん追求し、またその粘土の配合比をかえて縄文土器を製作されている井出氏から、土器の焼成・水漏れ・煮沸の最新の実験成果を拝聴しました。
 
 焼成した土器に水を入れてどのくらいの時間で漏れてしまうのかという実験では、1リットルの水が115時間以上保持できることが、煮沸に耐えられる最低条件なのだそうです。それ以下の時間で漏れてしまう土器は、蒸発で熱を奪って、内部まで沸騰することが難しいとのこと。
 そのためには緻密な粘土が良いのですが、逆に細かすぎると焼成の際に、粘土内部の空気が抜けなくて破裂してしまうので、粗い土も混合するなどのベストの配合比を、試行錯誤で追及しておられるそうです。
 
 さらに焼成した土器が何回の煮沸に耐えられるかの実験結果も。
 嵐山鎌形の土と東松山高坂の土で作った土器では、75回の煮沸試験をクリアーし、最高記録を更新し続けているそうです。
 
ギャラリー「風画」で、珈琲をいただきながら、今日の第74回ワークショップのレジュメの説明などで、ひとときを過ごし、炎天下の外へ。
  
U コムナーレで、「集合壺棺墓」などについての勉強会

 昼食は、大宮花の丘農林公苑近くの「たねや」で手打ちの美味しいそばをいただき、午後は浦和駅前のコムナーレ(浦和市民活動サポートセンター)に移動して、第74回ワークショップの勉強会を続けました。
   
 勉強会では、馬場小室山遺跡「第51号土壙」から展望する縄文時代晩期の墓制と土器社会論−「集合壺棺墓」への途を探る−と題して、縄文晩期墓制の概観と出流原遺跡の再葬墓土器の細別と変遷、土井ヶ浜遺跡の埋葬形態などの分析を通して、弥生再葬墓の出現の過程を考えました。(詳しくは、ワークショップのレジュメをご覧ください)
 また、縄文時代の塩づくりの方法について、K田さんの実験成果からM大の「藻塩焼」の製塩法の是非を論じました。
 暑い夏の一日、討論も熱が入り、終わってからの懇親会の生ビールもおいしかったです。
ワークショップの資料 レジュメ2016.8.7第74回ワークショップ


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