2015.10.12
By さわらびY(ゆみ

77 2015年芸術の秋の 第69回ワークショップ

T 午前中は、南鴻沼遺跡展へ

 2015年10月10日(土)、馬場小室山遺跡に学ぶ市民フォーラムのワークショップがさいたま市で行われました。
 
ワークショップレジュメ

 午前中は、さいたま市の特別展「縄文人のタイムカプセル―南鴻沼遺跡の成果から―」を見学。

 土器のほか低湿地遺跡から出土した丸木舟などの木製品や漆器、種子などの植物遺体が展示されていて、縄文時代の暮らしの一端を知ることができました。







 今回は、南鴻沼遺跡の本格的調査の前史として、馬場小室山遺跡研究会の一員でもある毒島正明さんの貴重なお話を、ご自身が三十数年前に採取された展示物を前にお聴きできたことは、有意義でした。

 毒島さんたちは、1981〜2年当時、埋立て工事現場の排出土から土器と共に漆器片を採集し、その調査結果を『土曜考古』5号に「南鴻沼低湿地遺跡の採集資料」と題して報告されました。

 毒島さんのお話では、ユンボが掘りだした一塊の土の中から黒浜・諸磯b・興津式土器と一緒に見つかった漆器片を、水を張った容器に入れて家庭の冷蔵庫に保存し、縁あって正倉院事務所の友人に預けたところ、最新の保存処理がされたとのことです。

 その後30年経って、この漆器片は、今回の展示企画に際して問い合わせたことにより、今回無事に毒島さんのもとへ戻り、さいたま市に寄贈されたという数奇な運命の資料でした。

 『土曜考古』5号の毒島さんたちの報告は、近年の南鴻沼遺跡大規模発掘調査につながったとのことでした。
       


U 午後は「飯塚邦明ジャズピアノコンサート」を鑑賞

 午後からは、さいたま市文化センターしらさぎホールで行われた「飯塚邦明ジャズピアノコンサート チャイコフスキーからジャズへ」を鑑賞しました。

 馬場小室山フォーラム実行委員会事務局長の飯塚さんのジャズピアノの技と才はプロ並みで、そのコンサートは今回11回目という実績があり、今回も楽しみにしていました。

 コンサートのなかで、「小室山のテーマ」などの曲とともに馬場小室山遺跡との関わりの歴史もご披露してくださいました。

 なお、参加できなかった五十嵐聡江さんからは祝電が届き、飯塚邦明さんが読み上げてくだるひとこまもありました。
 

V コムナーレで勉強会 
 
 コンサートが終わってから、場所を浦和駅前のコムナーレ9Fの市民活動サポートセンターに移して、勉強会を開きました。

 内容は、鈴木正博さんが先日、NPO野外調査研究所主催の「翡翠フォーラムin朝日町」で発表した「関東の縄紋ヒスイ匠を追う!」のパワポ資料を使っての説明で、その他、情報交換など貴重なひとときを持ちました。

      


 5時過ぎからの恒例の懇親会も、浦和駅前の居酒屋で楽しく開かれ、朝から充実した一日でした。。


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